母乳の会とは
 お知らせ
 母乳育児シンポジウム
    次回シンポジウム
    過去のシンポジウム
 BFH
   BFH認定
   BFH認定施設所在地
   BFHI会議
 ワークショップ
    次回ワークショップ
    過去のワークショップ
 母乳育児支援研修会
    次回研修会
    過去の研修会
 BFNICUワークショップ
    次回ワークショップ
    過去のワークショップ
 データバンク
 Q&A
 関連書籍
 リンク
.
 災害時特別メニュー
    母乳育児Q&A 特別編
   新型コロナウイルス感染症
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と早期母子接触・授乳に関する情報紹介

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束はなかなか見通しがつきません。日本母乳の会では、母乳育児支援にどのようなスタンスで取り組むべきか、議論を重ねてきました。世界(WHO・ユニセフ関係)の情報等が、そのままの形ですぐに、我が国の現場で使われることは難しいですが、日本母乳の会としては、「母乳育児成功のための10カ条」の『第3条 妊娠中の情報:すべての妊婦・その家族に母乳育児の重要性と方法について話し合いをする。』に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の分娩や授乳に関する情報も加えて、周産期医療施設は話し合いを勧める立場で支援することが大切であると考えています。たとえ希望通りの結果にならないとしても、結果に納得できるような話し合いを進めるという姿勢が、私たちには必要ではないでしょうか。
 世界中で母乳育児に取り組んでいる方々は、WHO等の情報と現実の中で悩み、模索しています。今回は、現時点での情報を以下にご提供しますが、新しい情報が届きましたら、随時、ご報告させていただきます。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19; CoronaVirus Disease, 2019)がすべての年齢層に拡大しており、お産の前後での母親の感染時の取り扱いにも多くの課題を抱えています。感染は世界中に広がり、WHOなどの国際機関は見解を出しています。また、日本の母と子に関わる学会も見解や対処法をホームページで発信しています。国際機関や欧米からの情報と、わが国での情報は必ずしも同じではありませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の実態が十分に解明されていない現状ですので、両者を掲載します。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報は今後も更新され続けると考えます。当欄も適宜更新していく予定です。

 ・新型コロナウイルスは感染力が強く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19; CoronaVirus Disease, 2019)は重症化すると有効な治療法はなく、現在までの報告では、高齢者の死亡率は高く、乳幼児においては成人に比べて重症化は少ないようです(日本小児科学会(新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて))。
 
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの早期皮膚接触について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの早期皮膚接触については、欧米では母乳育児の利点は、経母乳感染する潜在的なリスク、飛沫・接触感染するリスクを上回るとして禁止事項とみなさない考えが多いです。お母さん・ご家族と分娩施設との十分な説明と話し合いで方針を決めることを原則としています。
一方、日本においては、日本産科婦人科学会(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 医療者向けガイドライン 第3版)は感染が否定できない場合、赤ちゃんは個室で保育器収容を推奨し、お母さん赤ちゃんともにPCR検査 でウイルスが陰性となるまではお母さんとの接触は避ける、としています。日本新生児成育医学会(新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について(第3版))もカンガルーケアや直接授乳などは赤ちゃんの濃厚接触にあたるとみなしており、分娩後より一時的にお母さんと赤ちゃんは 分離し、お母さんは個室隔離、赤ちゃんは保育器隔離または集団隔離を行う、母子同室の希望がある場合は、母親や家族と十分に話し合い検討する。としています。
 
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの授乳について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの授乳については、母乳のウイルス混入、母乳からの感染の報告はありません。日本産科婦人科学会(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 医療者向けガイドライン 第3版)は直接哺乳時の飛沫感染,搾乳器による接触感染のリスクがあるので新生児は完全な人工栄養、としています。一方、日本小児科学会(新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて) 、日本新生児成育医学会(新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について・第3版)などは、感染症に対する母乳の効果を重視し、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗い等を行った上で搾乳 により母乳を与えることは可能と、搾母乳を勧めています。
現時点においては、日本の学会は直接授乳を避けることは望ましいと考えています。 日本新生児成育医学会が紹介している米国小児科学会(AAP)のガイダンスも、既報 では多くのケースが長期間の母子分離を行っており、通常の母児ケアが感染に及ぼすリスクを適切に評価できてはいない≠ニ記しています(日本新生児成育医学会 新型コロナウイルス感染症における新生児に関連する文献紹介 第2報)。


 
<< 前を表示 | 次を表示 >>

理事会専用ページ


*