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   新型コロナウイルス感染症
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と早期母子接触・授乳に関する情報紹介
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19; CoronaVirus Disease, 2019)が拡大し、約半年たちました。世界中ですべての年齢層に感染が広がり、収束はなかなか見えません。この半年簡に少しずつ、いろいろなことが分かってきましたが、まだ、未知の部分がたくさんあります。
 母子関係の分野では、分娩の前後での母親の感染時の取り扱いにも多くの課題を抱えています。WHOなどの国際機関、CDC(アメリカ疾病センター)は見解を出し、日本の母と子に関わる学会も見解や対処法をホームページで発信しています。しかし、国際機関や欧米からの情報と、わが国での情報は必ずしも同じではありませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の実態が十分に解明されていない現状ですので、両者を掲載します。
 2020年5月7日作成内容を更新し、WHO『新規コロナウイルス(nCoV)感染が疑われる場合の重症急性呼吸器感染症の臨床管理:暫定ガイダンス2020/5/27』、ユニセフ「流行時の母乳育児の安全性 専門家の指針による子どもの栄養の与え方」、WHOによるWeb会議 「新型コロナウイルス感染の状況における2020年WHOコード国別実施状況報告書 2020 Status Report」を追加しました。さらに今回は「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 流行下で授乳中のお母さんへQ&A」を掲載しました。
 新型コロナウイルス感染症に関する情報は今後も更新され続けると考えます。当欄も適宜更新していく予定です。
 
 ・新型コロナウイルスは感染力が強く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19; CoronaVirus Disease, 2019)は重症化すると有効な治療法はなく、現在までの報告では、高齢者の死亡率は高く、乳幼児においては成人に比べて重症化は少ないようです(日本小児科学会(新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて))。
 
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの早期皮膚接触について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの早期皮膚接触については、欧米では母乳育児の利点は、経母乳感染する潜在的なリスク、飛沫・接触感染するリスクを上回るとして禁止事項とみなさない考えが多いです。お母さん・ご家族と分娩施設との十分な説明と話し合いで方針を決めることを原則としています。
一方、日本においては、日本産科婦人科学会(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 医療者向けガイドライン 第4版)は感染が否定できない場合、赤ちゃんは個室で保育器収容を推奨し、お母さん赤ちゃんともにPCR検査 でウイルスが陰性となるまではお母さんとの接触は避ける、としています。日本新生児成育医学会(新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について(第3版))もカンガルーケアや直接授乳などは赤ちゃんの濃厚接触にあたるとみなしており、分娩後より一時的にお母さんと赤ちゃんは 分離し、お母さんは個室隔離、赤ちゃんは保育器隔離または集団隔離を行う、母子同室の希望がある場合は、母親や家族と十分に話し合い検討する。としています。
 
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの授乳について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のお母さんの授乳については、母乳のウイルス混入、母乳からの感染の報告はありませんが、正確なことはまだよく分かっていません。日本産科婦人科学会(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 医療者向けガイドライン 第4版)は、新生児は完全な人工栄養、としています。一方、日本小児科学会(新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて) 、日本新生児成育医学会(新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について・第3版)などは、感染症に対する母乳の効果を重視し、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗い等を行った上で搾乳 により母乳を与えることは可能と、搾母乳を勧めています。
現時点においては、日本の学会は直接授乳を避けることは望ましいと考えています。 日本新生児成育医学会が紹介している米国小児科学会(AAP)のガイダンスも、既報 では多くのケースが長期間の母子分離を行っており、通常の母児ケアが感染に及ぼすリスクを適切に評価できてはいない≠ニ記しています(日本新生児成育医学会 新型コロナウイルス感染症における新生児に関連する文献紹介 第2報)。

 
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