第29回
母乳育児シンポジウムのご案内



 















  第29回母乳育児シンポジウムを終えて



                         第29回母乳育児シンポジウム実行委員
                                     佐藤 文彦




 第29回母乳育児シンポジウムは2020年8月に山形市で開催の予定でしたが、コロナ感染の拡大で
延期され、2021年8月29日WEB開催で行われました。
結果的には680名の参加という、盛会になり、参加者の方に感謝いたします。
開会式では、現地開催でないにも関わらず、山形県知事、山形市長のご挨拶もいただけ、
山形県や全国の母乳育児支援に大きな力になります。

今回のシンポジウムは「今、もう一度、母乳育児を考えよう」がテーマでした。
母乳育児支援に対して、社会横断的にやや熱意が低下している感じを持っている人は多いと思い
ます。これが社会現象であるとするなら、社会に対して母乳育児の何を変えなければならないので
しょうか、あるいはそう感じているだけで本質は変わっていないのでしょうか。
母乳育児支援として変えてはいけない部分はあるのではないでしょうか。
そう意味で「今、もう一度母乳育児を考えよう」をテーマにしました。

特別講演では荒木 慶彦さんに母乳育児は人間の本質であることを話してもらいました。
シンポジウム1 は「赤ちゃんの視点からみた母乳育児」です。
母乳育児は支援者のものではなく、お母さんだけのでもありません。
赤ちゃんにとって大切なものであるはずです。それは何か、これがここのテーマです。
シンポジウム2 「もう一度、母乳育児を考えよう」
このシンポジウムは今回のメインテーマでもあります。
それぞれに、視聴している方々の心に響く発表であったと思います。
母乳育児の今後の方向性について話してもらいました。
特別企画「コロナ禍での母乳育児支援」
コロナ感染下でも母乳育児支援は継続しなければなりません、実際にどう感染したお母さんと
赤ちゃんに関わっているのかを話してもらいました。
さらに、今後の展望、「コロナ禍でも母乳育児」を見据えて母子同室・同床についても
話してもらいました。
最後の質問コーナーでは、視聴している方々の質問をお受けして、待っていただいている
発表者の方々に答えてもらいました。質問をまとめすぐ字幕にし、答えてもらうという
臨場感あふれるコーナーになりました。
単に事前録画を流す方が簡単でしたが、WEB開催であっても、シンポジウム感を出すために、
ライブで配信し質問できるようにしました。また、当初募集しないことも考えた一般演題も
事前録画ではありましたが、15題を5グループに分けて録画しそれぞれに質問の時間も取って
別URLではありましたが流すことができました。
これらはすべてシンポジウムとしては未経験のことで、順調に進むか心配でした。
もちろん、対面式のシンポジウムと同様とはいきませんが。ほぼ思い描いたシンポジウムになった
と思います。逆に、どんな遠方からでも参加でき、時間が取れなくてもオンデマンド配信で視聴し
たいときに視聴できるというWEB配信で、ライブと両方で充分聞けるなどの、優位性もありました。





第29回母乳育児シンポジウムは終了しました。
多くの方にご参加戴き、ありがとうございました。




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