第21回母乳育児シンポジウムを終えて
−1,100名の参加者の熱気で包まれたシンポジウム−
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実行委員長 山縣 威日 サン・クリニック
第21回母乳育児シンポジウムは8月4日、5日、岡山市の岡山ロイヤルホテルで開催されました。全国からの参加者は、約1100名となりました。会場が大きくなかったこともあったのでしょうが、多くの方々から、暖かい雰囲気にあふれていたという感想をいただきました。
実行委員会は中四国から約60名が参加。昨年9月から、9回の実行委員会で議論して作りあげたシンポジウムです。シンポジウム当日のボランテイアを含めて約100名で運営いたしました。至らない点もありましたが、皆さまのおかげで無事に終えることが出来ました。
8月3日午前8時、万感の想いを持って岡山ロイヤルホテル2階に集合した実行委員と沢山のボランティアスタッフとともにシンポジウムの開会を迎えました。ほとんどが初めて運営を経験するので緊張が漂っていましたが、事務局の吉田さんからユーモアあふれるファシリテートを受けて笑顔がはじけ、おもてなしの準備が整いました。当日のみ参加も含め、実行委員会は総勢100名あまりになりました。スムーズな進行を支えてくれた皆様にこの紙面を借りて深く感謝いたします。
開会の9:00には8割方の席が埋まり、例年のことながら母乳育児支援への参加者の期待や関心が伺えました。厚生労働省からのメッセージに続き、岡山県知事から歓迎と母乳育児推進への期待を込めた挨拶をいただいた後、一般演題口演の熱心な討論が行われ、シンポジウムが次第に熱を帯びていきました。
昨年控えたBFH認定証授与式を今年は無事行うことができて、5施設が認定されました。堺武男先生の母乳育児への示唆に富んだ教育講演は多くの聴衆を魅了しました。シンポジウム1「母乳育児実現への道のり」は各施設、各演者の魅力あふれる発表で、高い評価をいただいたように思います。懇親会は参加者の熱気の高さを測る尺度になりますが、立錐の余地もないほどで、料理への満足度もよかったようです。
2日目はシンポジウム2「母親スイッチ・オンへの育児支援」から始まりました。もう少し掘り下げが欲しかったところですが、専門性の高い領域からの発表と討論でした。鈴木秀子先生の特別講演は多くの参加者の心を打ちました。最後の市民公開シンポジウムは担当の実行委員のきめ細かな配慮が随所に光るもので、終了まで集中が途切れることなくシンポジウムを終えることができました。
この2日間が母乳育児支援に取り組まれている皆さんの研鑽や情報交換の場となり、また孤軍奮闘している方達の連帯の場と自信を回復するオアシス的役割を少しでも果たせていたらありがたいと思います。
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「第21回母乳育児シンポジウム」 岡山開催へのご案内
第21回母乳育児シンポジウム実行委員長 山縣 威日 サン・クリニック 日本母乳の会理事
副実行委員長 吉野 和男 吉野産婦人科医院 。
野田 清史 国立病院機構岩国医療センター 。
有道 順子 国立病院機構岡山医療センター 。
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東日本大震災からの着実な復興を現地の皆様とともに強く祈念いたします。
世界母乳週間に合わせ、第21回母乳育児シンポジウムを今年はその生みの親である故山内逸郎国立岡山病院名誉院長の本拠地、岡山市にて開催いたします。
シンポジウム全体を流れる大テーマは「いのち 育む(はぐく) 母乳育児」です。このシンポジウムに集う皆様はそれぞれの役割は別にしても、その目的はいのちを育むことにあります。育むいのちの原点に、母乳育児があります。その根本には妊娠・出産・育児を通して変化していく母親の身体とこころがあります。このところ行政をはじめ、子育て意識の流れが母乳育児へと向かっている反面、さまざまな混乱も表面化しています。今こそ原点に立ち返って“いのち育む意識の根”をしっかりしたものにしたいという願いが、この大テーマに込められています。
シンポジウムの主な構成を一日目は一般演題―BFH認定施設認定証授与式―教育講演―STS研究報告―シンポジウム1―懇親会、二日目はシンポジウム2―全国BFHデータ報告―特別講演―市民公開シンポジウムの順で行う予定です。
教育講演は「母乳育児を長く続けるために」という題で堺武男先生に母乳育児の基本をお話していただきます。きっと皆様の母乳育児支援に感動と勇気と力が与えられるでしょう。
シンポジウム1は「「母乳育児実現への道のり」というテーマで、母乳育児支援の基本的な諸問題を具体的な取り組みを通してディスカッションしていただきます。お母さんと赤ちゃんにとって“当為”であるはずの母乳育児が、社会環境の変化や、各施設の諸事情で、その実現は必ずしも容易ではありません。このディスカッションを通して、チャレンジと継続へのエネルギーを感受してもらえると幸いです。
シンポジウム2は「母親スイッチ・オンへの育児支援」と題して母乳育児支援の根本的意味を問うと同時に、さまざまな視点から行われている実際の取り組みを紹介いたします。ますます進んでいく出産の高年齢化や情報化などから、子育て不安や子育て困難が増加の一途をたどっています。この状況下でわたしたちは何ができるのかをしっかりと討論したいと思います。
特別講演は元聖心女子大学教授鈴木秀子先生に「いのちに寄り添う」という題で講演していただきます。先生はカトリックのシスターとして厳しい修養も積まれておられます。「子どもを傷つける親、癒す親」など多数の著書にもあるように、人間を見る深い洞察力からの平易なお話は聴衆のこころを捉え、医療者や子育て支援にたずさわっている人たちにとって最も心しなければならない“いのちに寄り添う作法”を学ぶことができると思います。育児支援の支柱となることを願っています。
最後のハイライトは市民公開シンポジウム「いのちをつなぐ」です。子育てや教育の現場からの感動物語が皆様の胸に光をともしてくれることでしょう。
シンポジウム実行委員一同、こころから皆様のご参加をお待ちしております。
*本シンポジウムは日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本小児科学会、日本助産師会
日本周産期・新生児医学会の研修会として認定されており、研修シールが発行されます
<世界母乳週間 世界母乳の日> 2012年8月4日(土) 5日(日)
主催:一般社団法人日本母乳の会
後援:ユニセフ 厚生労働省
日本小児科学会 日本小児科医会
日本産科婦人科学会 日本産婦人科医会 日本周産期・新生児医学会
日本助産師会 日本看護協会
岡山県医師会 岡山県小児科医会 岡山県産婦人科医会 岡山県助産師会 岡山県看護協会
岡山県 岡山市
プログラムは3ページ目、参加申込書・宿泊申込書は4ページ目に掲載しています。
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岡山市 岡山ロイヤルホテル
〒700-0028
岡山県岡山市北区絵図町2-4
TEL:086-255-1111
FAX:086-254-0777
フリーダイヤル;0120-115549
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●JR岡山駅より徒歩で約15分
●お車で約5分
●岡山空港よりお車で約20分。
●山陽自動車道岡山ICお車で約8分。
第21回母乳育児シンポジウムは終了いたしました。
ご参加ありがとうございました。
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テーマ 「いのち 育む 母乳育児」
このシンポジウムに集う皆様はそれぞれの役割は別にしても、その目的はいのちを育むことにあります。育むいのちの原点に、母乳育児があります。その根本には妊娠・出産・育児を通して変化していく母親の身体とこころがあります。
内容は今後変更となる可能性もあります。ご了承下さい。
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